今日は岩部保多織本舗を取材させていただきました。社長で伝統工芸士の岩部さんが、保多織について語る一言一言から、静かな情熱をひしひしと感じました。現在は機械織りが主流とのことですが、それでも湿度や温度によって、織りの触感が変わるとのこと。糸は生き物なのだなと思いました。 そのあと、岩部さんが手織りも実演してくれました。キシキシとリズムカルに音を立てる織り機と、糸を通す木製の道具。それらにも手仕事の技術が詰まっていることを想像すると、私たちが今親しんでいるぼたおりには、様々な職人による技術の積み重ねが宿っているのだと、再確認できました。ものづくりの現場を取材し、職人のこだわりや仕事ぶりを覗かせてもらうと、普段何気なく使っていたものが、輝いて見えるようになることがあります。私の家にも祖母から譲り受けた保多織のシーツがあるのですが、今夜はそれを使おうと思います。きっと、いつもよりよく眠れるはずです。